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カテゴリ:六ヶ所村の声( 1 )

 

新潟からのお便り

わたしたちの使う「電気」は新潟県から電線を旅してやってきています。電気は常にあるものとして使っている私たち。
自分達の使う電気を作っている場所の事を考えた事はあまりないのではないでしょうか??
新潟からの声を聞いてください。




私たちは、ふるさとを見失ったのかもしれません。

新潟県中央部、日本海に面した10万余の人々が暮らす柏崎刈羽―
30数年前、ここを「電気のふるさと」にしようと決めたのは誰だったのか…

東京電力の原発計画を、先頭にたって反対したのは若者たちでした。
とりわけ心配したのは地盤の悪さ、誰が言い出したのか「豆腐の上の原発」― 
言葉はのどにひっかかり、どうやっても飲み込めないこの“とげ”を抜き去ろうと
人々は腕を組みあったのですが…

一丸となってやってきた東京電力と国は、不安や反対をつみとり、お金で念入りに封印し、
つぎからつぎに7基も建てて「発電量は世界一!」と胸をはり、
都心の夜を真昼の明るさに仕立てあげました。

原発が運んできたお金でデラックスな学校やコミュニティセンターが建ち、
ほんとうは事故も放射能も心配でたまらないのに、
人々はなにもいえなくなりました。

07年7月16日、マグニチュード6.8の地震が原発を直撃、
「中越沖地震」と名づけられた、原発沖を震源とするこの地震は、
世界初の原発直下型地震「柏崎刈羽原発沖地震」でした。

耐震基準の数倍に及ぶ揺れが襲ったとき、動いていた4基が自動停止したと知って
人々は胸をなでおろしました。
ところが、7号機排気筒から、通常の700倍もの放射能が3日間空に、
6号機の放水口からも放射能は海へ流れ出ていたのです。
そのせいでしょうか、08年春、刈羽村に咲いたサクラは、
異常な花の数が例年と比べて6~7倍にも増えました。

低レベル放射性廃棄物が入ったドラム缶が倒れて漏れたり、
使用済み燃料貯蔵プールの放射能を含んだ水が全号機であふれたり、
これまでに3700に近い故障がみつかっています。
でも、これは点検できた範囲での数、狭くて入れない箇所、埋め込んである箇所、
放射能汚染がひどい箇所は、点検できません。
機器の内部にひそむ小さな傷も調べる方法はありません。
重要な箇所も代表部分だけ、100%の点検はしていません。
なのに、東京電力も国もいうのです「設備のケンゼンセイは保たれています!」

最新型で揺れも他号機より小さかった7号機は点検が終わり、
起動試験が始められようとしています。
でも、点検ミスが見つかったり、火災があいついだり、人々の不安と不信は増すばかりです。
原発に近い集落の家々は全壊や大規模半壊の被害を受けました。
原発だって例外じゃない、それを不十分な点検で再稼動させようというのですから、
抱えきれないくらいの不安を感じているのです。

原子炉やタービンが入っている建屋は、7基それぞれ別な方向に傾き、
四隅の傾きもばらばらです。
傾きは地震後も変化していて、原発直下の地盤はユラユラです。
東京電力は「マグニチュード7.0の地震にも耐えられる」というのですが、
マグニチュード7.5の地震を起こす可能性がある断層がすぐ近くにあると
指摘する学者もいます。
そんな大きな地震がきたら、ガタガタ原発はひとたまりもなく、
柏崎刈羽の人々は永遠にふるさとを失うことになりかねません。

起動試験は、新潟県、柏崎市、刈羽村の合意が必要とされています。
経済のために早期再開を望む人、CO2削減のため再開が必要という人、
とても不安だから再開は1日でも遅くという人、廃炉にしてほしいという人、
なにを言っても無駄だとあきらめている人…利害がからみ、家計がからみ、
命がからみ、様々な立場と思いが錯綜し、人々は黙ったまま悩み苦しんでいます。

ふるさとは人が生まれ、育つ地  そこで暮らす人にとっても、
離れて暮らす人にとってもふるさとは心の底にゆったりと広がる無限のやすらぎ

放射能が降り注ぐふるさと  1年365日事故の不安をぬぐいきれないふるさと
その不安を語りあうこともなく、ばらばらにされてしまったふるさと
…ふるさとは原発が描く虚構の舞台…

もうたくさんです。
柏崎刈羽にふるさとを返してください。      ( by Cats MM、 三恵 )

*このメッセージがみなさまに届く頃には、7号機は稼動しているかもしれません。
だとしても、Cats MMのメンバー4名は、へこたれずに前へ前へと歩んでいます。
希望が消えさることはないのですから。

*MMが暮らす巻では、13年前に東北電力の原発計画を止めることができました。
<だれが止めたの?>
巻町(今は新潟市)に住むおとなたち
<どうやって止めたの?>
住民投票条例をつくって、原発建設の可否を問う住民投票を実施、
建設反対が6割を超えました
<なぜそんなことができたの?>
原発建設は町の未来にかかわる重大な問題だから、みんなで「原発ってなんなの?」と
考えつづけ、自分たちの未来は自分たちで決めようと声をかけあい、
いろいろな困難を助け合ってのりこえたから

くわしく知りたい人は
「巻原発・住民投票への軌跡(桑原正史 桑原三恵著 七つ森書館)」を読んでみてください。
                        ( by  Cats MM、 MM )

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by 6peace | 2009-05-11 21:10 | 六ヶ所村の声